初日は「キャピラノ吊り橋」を観光して、夜は日本作品、塩田明彦監督の『約束』『昼も夜も』、小松孝監督の『食卓』、野辺ハヤト監督の『affordance』を鑑賞し、映画祭プログラマーを交えての懇親会ではとても楽しい時間を過ごしました。
初めての北米ということで緊張気味だった監督も、日本人ボランティアスタッフの皆さんや他の監督たちとの交流でリラックスできたようです。
バンクーバー国際映画祭は最高のホスピタリティを誇ることで有名で、海外映画祭初心者にはオススメの映画祭なのだとか。

徐々に緊張も高まり、最終的にガチガチになりながら会場に向かいます。
『仁光の受難』の前評判は想像を遥かに超えて良く、前売り券は完売、当日券も即完、キャンセル待ちに長蛇の列という有様でした!

当然、劇場内は満席! ついに『仁光の受難』世界初上映です!

そして、エンドロールが流れ始めてからの拍手喝采! もうこれだけでもワールドプレミアは大成功と言っていいでしょう!
Q&Aでは、ボレロを使用した意図、アニメーションを自分で手がけたというのは本当か、影響を受けた作家は誰だ、などなどたくさんの質問を受けました。が、監督は極度の緊張であまり覚えていないようです。笑
翌日、2回目の上映は街中の大きなシネコンでの上映でした。ハリウッドの大作映画が上映しているような賑やかな場所に、映画祭のスポンサーであるレクサスの車に乗って向かいます。
前日と同様の長蛇の列! そして、前日とは見違えるほどリラックスしまくりの監督!
余裕のダブルピースで上映に臨みます。(ちなみに海外でダブルピースをすると「君はまるでティーンエイジャーだな」とあきれられるたりするようです。いや、日本でも同じか…)

上映後は3本のインタビューをこなし、他の日本人監督や映画祭スタッフの皆さんと最後の晩餐会。やりきった後のお酒は美味しく、とても楽しい夜でした。
そしてあっという間に帰国の日です。
振り返るとバンクーバー国際映画祭はとても素晴らしい映画祭でした。最高のおもてなし、最高の上映環境、最高の観客、その中でワールドプレミアを行えて『仁光の受難』はとても良いスタートを切れました。ぜひ再びこの地を訪れたいですね。
※ちなみに『仁光の受難』は好評につきこの後追加上映が決定しました。
バンクーバーでの成功を自信に変えて、次はアジアプレミア上映に釜山国際映画祭へ赴きます!